脇田玲の作品”2020” が、清春白樺美術館の常設展に展示されております。

清春芸術村の清春白樺美術館にて、脇田玲の作品”2020”が2021年の1月下旬まで展示しております。是非ご高覧ください。

2020年は激動の一年でした。COVID-19の感染爆発、東京オリンピックの延期、それによって生まれた様々な分断と対立。「反応と拡散」という視点でそれらを全て記述できるのではないかと考えました。

AKIRAのネオ東京を思わせる巨大な反応、それが8Kモニターの画面全体に拡散していきます。そのエネルギーが伝わっていく様を、徐々にカメラを引きながら見ていくと、様々な風景が浮かび上がります。日の丸に見えることもあるでしょう。
様々な人の思いがあり、現象があり、この国や、この惑星が動いている。それをフラットな立場で描こうと思いました。

少し離れたところに真っ黒な小さなモニターが置いてあり、8Kのシーンを1ピクセルに縮小した赤い点を描きました。その点には「we are here」と書いてあります。

ー 脇田 玲