白樺派の情熱展 志賀直哉コレクションを中心としてⅣ
清春芸術村

雑誌「白樺」は、学習院出身の武者小路実篤、志賀直哉、木下利玄、里見、児島喜久雄、柳宗悦らによって明治43年4月(1910年)に創刊され、1923年の終刊までに14年間にわたり全160号が発刊されました。誌上では小説、詩、評論のほか積極的に西洋美術の紹介を行い、当時の日本ではあまり知られていなかったロダンやゴッホ、セザンヌ、マティス、ゴーガンなど熱い思いを持って紹介しました。号を重ねるに連れて岸田劉生、中川一政、梅原龍三郎なども参加し幅広い自己表現は同時代及び後代に大きな影響を与えました。さらに白樺同人は当時としては容易ではなかった美術展覧会を18回におよび開催し、やがて自分たちで美術館を建てるための募金活動を行うまでに至ります。この度の展覧会では優れた作品を残した白樺同人の館蔵作品とともに、新規収蔵品として志賀直吉氏より寄贈を受けた1120点の志賀直哉所蔵作品の一部を公開致します。『和解』『小僧の神様』『暗夜行路』など近代日本文学を代表する作品を遺し、白樺派の中心人物として活動した志賀直哉は、芸術家との関わりの中で自身も美術に親しみ、味わい深い絵画作品を残しています。本展では当時の白樺派の夢を再現した当清春白樺美術館にて、同人たちの作品をご鑑賞いただき、雑誌「白樺」の類い希なるその軌跡を辿りながら、彼らの傾けた情熱を今一度感じていただく機会となれば幸いです。

 

同時開催として
ジョルジュ・ルオー『ミセレーレから』 アントニ・クラーベ『カンディード』II

 

清春芸術村 Kiyoharu Art Colony

開館時間:10:00-17:00
[ 430まで ]

休館日:年末年始月曜 [但し、祝日の場合は翌平日]

入村料:一般1500円 [1400円] 大・高校生1000円 [ 900円 ]  小・中生無料

[]内は20名以上の団体料金です
清春白樺美術館、光の美術館入館料を含む

清春芸術村 公益財団法人清春白樺美術館 Kiyoharu Art Colony
Foundation Yoshii Kiyoharushirakaba Museum

山梨県北杜市長坂町中丸 2072 2072 Nakamaru, Nagasaka-cho Hokuto-shi, Yamanashi
Tel: 0551-32-4865

E-mail: kiyoharu-art-colony@royal.ocn.ne.jp

HP: http://www.kiyoharu-art.com Twitter: http://twiter.com/kiyoharuart